ヘアスタイリング剤でお馴染みのアリミノですが、実はシャンプーも多数販売しています。
今回はアリミノのシャンプーを成分解析して評価します。
早速いってみましょう!
目次
ミント エクストラクール
「頭皮と髪に、これまでなかった快感を。」
名前がいかにもスッキリシャッキリでスーッとしそうなエクストラクールですが、どんな成分構成になっているんでしょう。
成分解析
出典:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00CTFKRNY
一言で言うとオーマイガー!な成分です。悪い意味で。
洗浄成分のメインであるラウレス硫酸Naはラウリル硫酸Naと並び洗浄力が高く刺激もあるため、避けるべき2大洗浄成分とされています。
また、オレフィンスルホン酸Naもラウレス・ラウリル硫酸Naにほぼ同じ理由でよろしくなく、「ラウレス・ラウリル硫酸Naの入っているシャンプーだけはNG」という消費者の目線を避けるために採用されることの多い成分。
この2つの成分が採用されていて、ましてメインがラウレス硫酸Naですから洗浄力・刺激ともに高いことが予想され、上質なシャンプーとは言い難い構成となっています。
価格が安いのが救いですが、よくある市販の安いシャンプーという印象。
ミント クール
こちらはエクストラではないクール。
何だか嫌な予感がします。
成分解析
出典:https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%83%88-AR010-14-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%BC-%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB-220ml/dp/B00CTFKGVW
予感的中ー!!
オレフィンスルホン酸が無くなってココイルメチルタウリンNaになっているのでいくらかマシでしょうか。
でもラウレス硫酸Naがメイン洗浄成分なのでオーマイガー。
エクストラクールにしろクールにしろ、「清涼感を求める人はオイリー頭皮の可能性が高いから洗浄力の高い成分を採用している」という背景がありそうです。
オイリーな方は洗浄力高めのシャンプーを使った方が良いのは良いんですが、どうしてもラウレス硫酸Naの刺激が気になりますね。
ミント ナチュラルモイスチャー
何かやたらと商品画像がくすんで見えるナチュラルモイスチャー。
モイスチャーなのでしっとりよりだと思いますが成分はどんな感じでしょう。
成分解析
出典:https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%83%88-4901275031712-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%BC-%E3%83%8A%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC-220ml/dp/B00CTFL1AW
パレス-3硫酸Naはラウリルでもラウレスでもない硫酸Naですが、特性は同じように洗浄力・刺激が強い洗浄成分です。
そしてここにもオレフィンスルホン酸Naが登場していますね。
保湿成分のBGが上位にきているので配合量が多そうで、グリセリンなども入っているので一応モイスチャーな要素は感じ取れます。
でもやっぱり洗浄成分がオーマイガー。
シェルパ デザインサプリ D-1
珍しくて面白い名前のシャンプー、デザインサプリシリーズ。
D-1はショート~ミディアムの人向けで、「自然なふんわり感のある髪に」がコンセプトだそうですよ。
成分解析
出典:https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%91-%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%AA-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%BC-D-1-280%EF%BD%8D%EF%BD%8C/dp/B004CLZ3G4
ラウロイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラインTEAのアミノ酸系洗浄成分にコカミドプロピルベタインと、低刺激な成分が上位にきています。
その後は前述のオレフィンスルホン酸Na、パレス-3硫酸Naが続きますが・・・上位成分が低刺激なのでまあ良しとしましょう。
保湿成分やコンディショニング成分、補修成分も一通り入っていますね。
ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチンの作用で髪のボリューム感を向上させ、コンセプトにある「ふんわり感のある髪」に近づけるのでしょうか。
良い点もあるし悪い点もある、まずまずなシャンプーだと思います。
シェルパ デザインサプリ D-2
続いてはD-2。
こちらは「健康なツヤと弾力のある髪に」がコンセプトです。
成分解析
出典:https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%91-%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%AA-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%BC-D-2-280%EF%BD%8D%EF%BD%8C/dp/B004CLZ3GE
おお・・・デザインサプリは洗浄成分が良くなっているかと思いきやパレス-3硫酸Na。。。
洗浄成分以外でD-1と比べてガッツリ変わっているところは無さそうですね。保湿成分のPGが上位にきているくらい?
D-1かD-2かと言われたら、私はD-1を選びます。
シェルパ デザインサプリ D-3
さあさあデザインサプリの3番手、D-3です。
コンセプトは「毛先まで潤い、まとまる髪に」。
成分解析
出典:https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%91-%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%AA-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%BC-D-3-280%EF%BD%8D%EF%BD%8C/dp/B004CLZ3GO
ラウレス硫酸Naが洗浄成分の2番手にきているパターン。2番手でも私はイヤです。
D-1のマイナーチェンジであるD-2の更にマイナーチェンジっぽい印象で、強いて言うならハチミツがコンセプトにある”潤い”をもたらしてくれる要素でしょうか。
そしてこれも強いて言うならですが、D-1、D-2、D-3の中では洗浄成分的にD-1推し。
ケアトリコ type-S
続いて、捕獲レベルの高そうなシャンプーが登場です。
軟毛でパーマ・カールデザイン向けとのこと。
成分解析
出典:http://item.rakuten.co.jp/nakano-d/rcaret-sh-ts280/
出典:http://shop2.genesis-ec.com/search/item.asp?shopcd=17279&item=AR-CT-SSP280
調べた結果2つの成分情報が出てきて何が何だか・・・。
リニューアル前と後とかそういう話でしょうか。
幸いなことに(?)どちらかがとても優れている訳ではなく、どちらも洗浄力が高く刺激アリと言われる成分が配合されています。
ところで、type-SのSって何なんでしょうね。次に紹介するのがHなので、ソフトのS?
ケアトリコ type-H
ケアトリコシリーズのtype-H。
普通~硬毛でストレートデザイン・熱処理毛向けだそうです。
成分解析
出典:http://item.rakuten.co.jp/nakano-d/c/0000003850/
あ、なんだかさっき紹介した成分に似てる。
でもtype-Hはtype-Sと違い、他のサイトで見てもこの成分だったので間違ってはいないでしょう。
type-Sと比べて保湿成分の種類が多く、特にグリセリンは上位にあるのでしっとり保湿よりのシャンプーと考えるとストレートデザイン向けなのも納得がいきます。
でもオレフィンスルホン酸がメイン洗浄成分ですし、洗浄成分の種類が少ないことから配合量は多いのかな~と思うので、個人的な印象は良くありません。
ケアトリコ プリヴィ スリムスルー
先ほど紹介したのがケアトリコシリーズのtype-Sとtype-Hで、これから紹介するのがケアトリコ プリヴィシリーズ。私もイマイチよく分かってませんが別シリーズのようです。
ケアトリコ プリヴィ スリムスルーはクセやうねりが気になる人向けの、髪をまとめる系のシャンプーだそうです。
成分解析
出典:https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%83%8E-ARIMINO-%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A3-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%BC-%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%AB%E3%83%BC/dp/B009VDWF0U
洗浄成分の悪い流れが止められない。
しっとりまとめる系なのでやはり保湿成分のグリセリンが上位にきており、テオブロマグランジフロルム種子脂も保湿作用があり、PG・BGも保湿成分ですね。
カカミドプロピルベタインって多分コカミドプロピルベタインなので、1コ前に紹介したケアトリコ type-Hと同じ洗浄成分の構成となっています。
これ以上は言うまい!
ケアトリコ プリヴィ モイストスリーク
プリヴィシリーズのモイストスリーク。
ツヤがなく、パサつきやすい髪に潤いとしなやかさを与えるシャンプーとのこと。
成分解析
出典:https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%83%8E-ARIMINO-%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A3-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%BC-%E3%83%A2%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AF/dp/B009VDWBLS
メイン洗浄成分がココイルメチルタウリンNaだったので「おっ!」と思ったのも束の間、ラウレス硫酸Naの登場。オレフィンスルホン酸Naもこんにちは。
ただ私の好きな補修成分であるジラウロイルグルタミン酸リシンNaが配合されている点は高評価。
オレフィンスルホン酸Naが洗浄成分の中で下位なので良しとして、ラウレス硫酸Naが使われていなければちょっと気になるシャンプーになりそうでした。
ケアトリコ プリヴィ エアリーバウンス
名前がふわっふわなプリヴィ エアリーバウンス。
補足デリケートな髪を根元から立ち上がらせ、はずむようなふんわり感がコンセプト。
成分解析
出典:https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%83%8E-ARIMINO-%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A3-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%BC-%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%B9/dp/B009VDWDD4
ラウレス硫酸Naがメイン洗浄成分に昇格しました。無念。
紹介に「弱くなった髪にPPTを補い、髪を1本1本立ち上がらせる」とあって、このPPTに相当するのが加水分解ケラチン。
う~ん、ラウレス硫酸Naかオレフィンスルホン酸を使わなければいけない縛りでもあるかのごとく使ってきますね!
まとめ
以上、アリミノのシャンプーを成分解析してみました。疲れました。
長くなった割には同じことばっか書いてる気がしますが、同じような成分が多かったということで許してくだせえ。後半にいくほど書いてることが雑なのは・・・疲れからですね(^ω^)
シャンプーの話をすると、全体的に「コレが入ってたらあまりおすすめしたくないなあ」という洗浄成分が入っているものばかりで積極的におすすめはしません。
ただラウレス硫酸Naなんかを散々叩いといて言うのもなんですが、極論トラブルが起きなければ使っても問題は無いんです。
マイルドで優しいシャンプーだと逆に「洗浄力が足りない」と感じる人もたくさんいるので、結局はそのシャンプーが合うかどうかが大事なので使ってみないと分からないんですよ、と逃げ口上を吐いたところで今日はおしまい。