レッドストーン基礎解説第9回、今回はクロック回路について。
クロック回路とは、一度信号を受け取ると断続的にピッピッピッピッと信号を送る回路のこと。
使うブロックは少ないので「こうすれば実現できるよ」と言うのは簡単ですが、やっぱり何故そうなるのか?が分かった方が楽しいので”解説”をしてみます。
ではいってみましょう!
リピーターでグルグルまわすクロック回路
右向きのリピーターと左向きのリピーターを使い、信号がグルグル回るように作ります。
先に注意点を書いておくと、
- リピーターの遅延を遅くするほど信号の周期が遅くなりますが、2つのリピーターの遅延は同じに設定する必要があります。
- 入力用の信号は一瞬だけ送る必要があり、画像のようなレバーを用いると一瞬の間にON→OFFを切り替えなければなりません。(一瞬だけ信号を送るパルサー回路を用いると便利です。後日紹介します。)
この2点。
特に信号を一瞬だけ送らなければならないというのは厄介で、実質この回路だけではクロック回路が完成しないことを意味します。
が、同時にパルサー回路までやりだすとワケが分からなくなるので、とりあえず知識としてレバーを一瞬だけON→OFFにするとどうなるかを見ていきましょう。
※SSを撮りやすくするために遅延をMAXに設定しています。
この様に、左半分と右半分に交互に信号が行き渡り、左半分に信号がある場合はランプがOFF、右半分に信号がある場合はランプがON、を延々と繰り返します。
何故そんな事になるかというと、
信号が左半分にあるとき、下のリピーターの特性により0.3秒の遅延が発生します。
0.3秒遅延するということは0.3秒信号をせき止めるということなので、右半分は信号が0.3秒途絶えます。
この時にランプは信号を受け取れずOFFになる訳ですね。
続いて、下のリピーターが信号を出力すると右半分に信号が伝わり、今度は上のリピーターが信号を0.3秒遅延させます。
左半分の信号が0.3秒途絶えるということですね。
コレを延々と繰り返すことで左半分⇔右半分と信号が行き交い、クロック回路となります。
コンパレーターでグルグルまわすクロック回路
コンパレーターを使ったクロック回路で、コンパレーターが1つしか要りません。
注意点は3つ。
- コンパレーターは必ず減算モードでないといけません。
- 信号を送り続けなければいけません。
- 信号を受け取るブロックはコンパレーターから少なくとも3ブロック(レッドストーン回路3マス分)離れている必要があります。
リピーターを用いたものと違い信号を送り続けることでクロック回路が動作します。信号をOFFにすれば停止できるので便利ですね。
コンパレーターから3ブロック離さなければいけない理由は、仕組みが関係してくるので解説します。
レバーをONにすると、
信号が流れ、
信号が途絶え、を繰り返します。
画像だと信号がない時にピストンが動作しているように見えますが、これは恐らく信号の間隔が早すぎるためにピストンの動作が追い付いていないためです。
実際に作れば分かりますがピストンはガシャガシャガシャガシャと忙しなく動きまくります。
※レッドストーンランプはここまで細かい間隔でのON⇔OFFに対応できずずっとONになります(^ω^;)
何故コンパレーターで信号のON⇔OFFが繰り返されるかというと、
後ろから強度15、横から強度13の信号を受け取ります。
この瞬間はまだ減算処理が行われていないので、普通にピストンは信号を受け取ってON状態。
続いてコンパレーター減算設定時の特性である「後ろからの信号強度 – 横からの信号強度 = 出力する信号強度」が処理され、15 – 13 = 2となり強度2の信号を出力します。
強度2では3マス先のピストンに信号が届かないため、ピストンは信号を受け取れずOFFとなります。
これが注意点に記載した「コンパレーターから3ブロック離さなければならない」理由。
また、コンパレーターの横にも同じく信号が届かず信号強度0での入力となるため、
最初の状態に戻ります。
この様に、コンパレーターの横に入力される信号強度が0→13→0→13→0となることで、出力される信号強度が15→2→15→2→15となるため、3マス先のブロックはONとOFFを繰り返すクロック回路となるのです。
まとめ
リピーターを用いたクロック回路、コンパレーターを用いたクロック回路、それぞれ特徴がありますが私は動作のON・OFFがしやすいコンパレーターの方が好みです。
連続で骨粉を撒くディスペンサーなど使いどころは色々とあるので覚えておきましょう!
では次回!
次回:【マイクラ】信号を一瞬だけ送るパルサー回路【RS解説#10】